中学3年生 FLAPでの油絵制作
中学生の時間割には、週に1時間「FLAP」という授業があります。FLAPでは生徒たちの感性を磨くために、教科の枠にとらわれることなく、ヴァイオリンや礼法などのさまざまな体験学習に取り組んでいます。今回は、中学3年生が「FLAP」の授業で制作した油絵をご紹介します。
制作期間は、中学2年生の12月から中学3年生の7月まで。合計17時間で油絵を完成させました。
生徒たちには「上手く描こうとしなくていいです。モチーフから何を感じたのか、自分のイメージに合わせて色を重ねていってください。」というメッセージを伝えながら制作活動に励んでもらいました。生徒たちは失敗を恐れずに、さまざまな色を重ねていきました。たとえば、灰色に見える背景にも最初は青や緑などの様々な色が下に積み重ねられています。
中学3年生が制作した5つの作品をご紹介します。
Kさん制作
立体感を出すために影を入れたり、毛並み感を出すために油の量を少なくしました。シリアスな感じを出すために、フクロウの目の光の入り方や色合いに注意しました。全体として、光と影のコントラストが出るように頑張りました。
Oさん制作
雰囲気が温かいイメージだったので、背景は中央から外側に向かうグラデーションをつけました。ビンの透明感を出すために、ラベルを表は見たまま、裏はビンの色を追加しました。難しかったのは、ブーツの境目とかかとの奥行きを出すこと、そして全体を統一感のある色でまとめることです。
Iさん制作
頑張ったところは、ワインボトルの透明感を出すために、背面に貼ってあるラベルの色を濃くしたところです。ブーツの革の光と影の色の調整が難しかったです。光の向きを想像しながら、是非絵を見てほしいです。
Iさん制作
ビンが立体的に見えるように光を入れました。影を濃く入れてメリハリをつけました。ビンと靴の色が濃かったのでコントラストをつけるために背景の色を明るくしました。
Tさん制作
空間をあまり意識せず、逆に1つ1つが目立つような作品にしました。レモンの色が反射してポットに移った部分を工夫してみました。レモンの配色が気に入らなかったので、最後まで微調整をしました。