中学1年生 理科 夏の研究レポート
中学1年生の夏休みの理科2の課題は「植物」に関する研究レポートの作成でした。
レポート作成において注意した点がいくつかあります。
(1)1種類の植物について深掘りすること
(2)観察の際には必ず数値的なデータを記録し、グラフもしくは表として表すこと
(3)細かく観察しスケッチすること、そして自分で撮影した写真を載せること
生徒たちはこういった注意点を踏まえて、これまでの授業で学んだ知識や実験技術を活かし、頑張ってレポート課題に取り組んでくれました。夏休み中に中学1年生が頑張って作成したレポートの一部をご紹介します。
「カイワレ大根の成長」Y.Kさん
2つの条件(明・暗)を設定して1週間かけてカイワレ大根の成長の違いを調べてくれました。「光が当たらない方が成長する」という結果に対して、その理由をしっかり考察できています。
「植物、水について」M.Hさん
セロリの道管を食紅と絵具を使って染色し、観察してくれました。染料によって染色の違いがあり、その理由についてよく考えられています。
「豆苗の成長記録」H.Yさん
1週間にわたって豆苗の成長記録をつけてくれました。写真にマークがあってどこに注目してほしいのか分かりやすいです。なぜ苗の中央部ほど成長が早いのでしょうね。
「トマトについて」S.Iさん
4つの品種のトマトにおいて、それぞれ果実を分解し、種子の数に関して調べてくれました。種子の形は共通しているが、数はバラバラでしたね。なぜどれも奇数なのでしょうね。
「ピーマンの行く末」S.Aさん
ピーマンの果実の成長(大きさの変化)と成熟(色の変化)に関して調べてくれました。仮説・実験・結果・考察と理論立ててよくまとめてあります。PCを使ったグラフの作成や今回の実験の改善点に関しての論述もよく書けています。
「オクラ」S.Aさん
6つのオクラを用いて、種子の数に関して、総数と列ごとの数の2点に注目して調べてくれました。数えた種子の写真がすべて添付されているので、データの信用度が高まりますね。
「平さやいんげん観察記録」K.Nさん
2つの条件(明・暗)を設定し、さやいんげんの成長を観察・比較してくれました。1か月間、毎日欠かさず記録を取り続ける、その姿勢が素晴らしい。2mにも成長した標本も提出してくれました。
「エノコログサ」O.Rさん
5つの栽培条件を設定し、エノコログサを種子から育ててくれました。発芽しなかったのは残念でしたが、発芽しなかった理由を放置せず、よく追跡してくれました。
「ペンタスについて」M.Sさん
花を分解して、その内部構造を観察してくれました。おしべの謎も解明できてよかったですね。
「豆苗の観察と成長日記」A.Kさん
9日間かけて豆苗の成長を調べてくれました。写真の撮り方が上手ですね。数値的なデータが写真から読み取れます。重さ、大きさなど多面的に成長記録が取れています。
「ブルーベリー」S.Fさん
ブルーベリーのしぼり汁を用いて、様々な日用品の溶液の性質(酸性~アルカリ性)を調査してくれました。オリジナルキャラの「ブルーベリーちゃん」をはじめ、レポートを彩るイラストが親しみやすく、分かりやすくまとめられています。
「成長に必要なもの」K.Mさん
はつか大根を3つの条件に分けて、15日間にわたって栽培・観察してくれました。15日間の育ちを比較すると、顕著な違いが出ましたね。
「ミニトマト」O.Yさん
ミニトマトの葉・種子・茎を顕微鏡を用いて観察してくれました。マニキュアを用いた葉の表裏の観察、茎の表面にある微細な毛の観察、どれも上手に顕微鏡で撮影できています。
生徒たちは課題のテーマをよく理解し、研究レポート作成に向けて誠実に取り組み、たくさんの力作を提出してくれました。担当教員として、生徒たちの努力や工夫をレポートを通して垣間見ることができ、とても嬉しく思います。10月1日の文化祭でも展示する予定です。