林間学校最終日です。昨日にくらべ少し曇り空ですが、心地よい風が木々の葉を揺らす、さわやかな一日でした。
昨日暑い中、様々なチャレンジをして疲れたのか、少し朝の動きが遅い生徒もいましたが、朝ご飯を終える頃には、すっかり元気なっていました。そして今日のファイナルチャレンジへの期待に、部屋の片付けや荷物の整理など、素早く済ませ、かなり前のめりに集合場所へと移動しました。
最終日のテーマは昨夜発表された「クッキングコンテスト」と「ロープワーク」です。朝食後、8時30分には3チームとも活動を開始しました。
用意するメニューは①ごはん②麻婆茄子③ほうれん草のナムルの3品です。これを11時10分までにチームごとに調理していきます。用意されている食材(プラス各チームごとにスペシャル食材も用意)、調味料、食器を自由に使って、それぞれアレンジを加えて準備していきます。薪割りや火起こしなど、初日とは見違えるほど生徒たちはスムーズに作業を進めました。
「ロープワーク」も審査されますので、調理の合間に練習もしていました。
完成したチームから審査員(学年団)の前へ料理をセッティングし、プレゼンテーションを行いました。「プレゼンテーション」「創意工夫」「盛り付け」「味」で評価します。
審査時間の1時間前には出来上がっていたチームは、審査員が温かいものを食べられるようにと保温をして、審査時間に合わせる工夫をしていました。
同時に「ロープワークコンテスト」、初日に教えていただいた「自在結び」と「巻き結び」のどちらかをファシリテーターの元で行い審査を受けていました。
各班の料理を紹介します。
1班
スペシャル食材は、ミニトマトとえのき茸です。
料理名「麻婆茄子とほうれん草のナムル林間学校スペシャル」
麻婆茄子の中に酸味を出すためにみじん切りにしたトマトを入れ、えのき茸はナムルに合わせました。お皿のまわりのトマトは、星空観察などのいろいろな楽しかった思い出を表現。
「アイデア賞」「盛り付け賞」受賞
2班
スペシャル食材は、人参と豆腐です。
こだわった点は、人参をナムルに入れることで色鮮やかにしたことと、麻婆茄子に豆腐を加えることで崩れてしまいましたが、かえってまろやかな味に仕上がったこと。
「プレゼンテーション賞」受賞
3班
スペシャル食材は、しめじとタケノコ(千切り・水煮)です。
しめじは隠し味として、さらに食べやすいようにみじん切りにしました。たけのこは麻婆茄子に入れました。さらに四葉のクローバーを飾りとして添えました。
「デリシャス賞」受賞
昼食後、チームごとに炊事場の後片付け、タープの解体、振り返りをし、林間学校の閉校式を行いました。閉校式では、「クッキングコンテスト」と「ロープワークコンテスト」の結果発表と表彰式がありました。(「ロープワーク」は1班が1位でした)
最後にファシリテーターの方から、3日間の成果をお話しいただき、生徒からもお礼の挨拶をしました。
最後に、学年全体で八ヶ岳をバックに集合写真を撮影し、宿舎の方にお礼の挨拶をして、林間学校の全行程は終了となりました。
この林間学校を通して、生徒たちには「一歩踏み出す勇気」を持ってくれることを期待しています。
国際自然大学校のファシリテーターの方が、2日目のハイエレメンツチャレンジの前にお話をされ、最後の振り返りでも再度生徒たちに伝えてくださった、「ストレッチゾーン:新しいこと、苦手なことを頑張って踏み出すこと」への挑戦。誰しも、初めてのことに対しては、不安や緊張が付きまとうものです。しかし、そこで殻に閉じこもってしまっては、成果も成長も期待できません。勇気を出して果敢にチャレンジする。その結果が成功であっても失敗であっても、その学びが、自分や所属チームの可能性を広げていきます。
そして、決して一人ではできないことも仲間の存在と応援が力になることが多いです。学年全員が一人一人の「コンフォートゾーン=安心できる場所」であってほしいともお話してくださいました。
この3日間で生徒たちは何が心に残ったでしょうか。中学1年生の皆さんにはたくさんの伸び代があります。今後の学校生活で林間学校での学びを活かし、大きく飛躍していってほしいと期待しています。