9月18日(日)、第16回全日本高校模擬国連大会予選会に高校2年の、K.IさんとH.Fさんが参加しました。
模擬国連は、参加者が国連加盟国の大使として国際会議をシミュレーションすることを通し、世界が抱える幅広い課題について考える活動です。
今回参加した2人は、フランス大使という立場から、「国際移住と開発」という議題に取り組みました。予選会に参加するにあたり、事前にPosition and Policy Paperを提出し、フランスの国益や世界的な立場、議場として設定された時代が抱える問題などをリサーチし、当日を迎えました。予選会を終えた2人からの感想です。
私が模擬国連に参加したきっかけは、大学受験時の課外活動として興味を持ったからです。国際問題や社会問題に関心があった私にとって、模擬国連は理解を深める良い機会でした。
初挑戦で0からのスタートだったので、最初は分からないことだらけでした。前日・当日はとても緊張し、やり切ることができるか不安でした。予選会が始まると、議長の英語と日本語を交えた進行で公式討議や非公式討議が行われました。想像以上の他国の大使の実力や積極性に圧倒され、ただ必死に聞いて内容を把握するので精一杯でした。また、ディレクチェックの厳しさやスポンサー国不足による決議案不受理は意外な結果でした。今回は、模擬国連自体を知ったのが予選会申込み締切直前だったこともあり、時間も情報も不十分なままでの出場となりました。しかし、同年代の大使の姿から刺激を受けたこと、本大会の議題である移民について議論をしたことは、本当に貴重な経験となったと思います。今後もこの経験を活かし、国際・社会問題に真剣に向き合っていきたいです。(K.Iさん)
私が今回参加したのは、K.Iさんが誘ってくれたからです。誘ってくれた時点で二つ返事をしたのですが、全く模擬国連について知らなかったです。
今回は、学校自体、参加が初めてだったので、経験がない私たちは、やり遂げられるかとても心配でした。大会に出ると決めたのが大会の一ヶ月半前でしたし、他校は模擬国連部があり、たくさん練習しているのにも関わらず、私たちは、経験者にお話を聞けず、よくわからないまま準備しました。割り振られた担当国は、フランスでした。とても限られた時間でしたが、夏休みなどを利用して、担任の先生やネイティブの先生方にも協力していただき、情報収集に努めました。迎えた本番は、やはり全国から来たハイレベルな高校生に圧倒されてしまいました。発言する際も大人の様なとても上手な敬語を使っていて、提出課題作成の際もパソコンを使っての文書提出などがとても上手で驚きました。会議中は、40人ほどで話が進んでいくのですが、出場経験の多い学校ばかりで、討議がスピーディーに進んでいき、全くその中に入れず会議を終えてしまいました。次の本選にいけるほどのことはできませんでしたが、今は、悔しさより模擬国連という貴重な大会で色々な経験ができたことの嬉しさの方が大きいです。(H.Fさん)
16回目を数える全日本高校模擬国連大会ですが、予選会が開催されるのは今年が初めてで、その予選会も「オンライン開催」という制約がある中での挑戦でした。
何事もはじめの一歩は不安が伴うものですが、今回の2人の大きな一歩は確実に2人の経験値を上げ、とても貴重な時間だったことがうかがえました。この経験を通じ、2人が将来、どのような未来を描くか。とても楽しみです。