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 コロナ禍で調理実習は最も制限の大きかった教育活動でした。家庭科といえば調理実習、学年の始まりには「調理実習では何を作りますか?」「こんなものを作りたい!」と質問や意見が飛び交うほど生徒たちにとっては楽しみにしている活動の1つです。本校では3年ぶりに、まずは高校生から調理実習を再開し、感染状況を踏まえグループで食材や器具の共有をしない、自分の作業は自分でという形からスタートさせました。

中学1年生「ほうれん草のゴマ和え、ごぼうとにんじんのきんぴら、おにぎり」

 本校では英語科とのイマージョンを実施しており、英語のレシピを使って実習を行っています。初の調理実習で英語のレシピを使い、事前学習などもしっかり行ってから実習に臨みました。小学校で調理実習を経験していない生徒も多く、初めて料理をするという生徒もおり、不慣れながらも一生懸命取り組みました。

 今回のテーマは和食。昆布とかつおぶしで出汁を取り、出汁を使って米を炊き、出汁がらでふりかけを作り、炊きあがったご飯にまぶしました。感染状況も落ち着いていた2月に実施したため、1グループ3~4人程度で分担し、2時間かけて作りました。ネイティブの先生2人からアドバイスを受け、英語のレシピについて質問している場面も見られました。

中学2年生「カレー蒸しパン」「しらすのお好み焼き・黒ゴマきな粉クッキー」

 11月は「防災食」をテーマに、災害時に有効な調理の方法として、ビニール袋を使った調理を行いました。見た目の美しさよりおいしさ、効率性の高さがテーマとなり、クラスを2分割して少人数で臨みました。家庭でもストックしていることの多い、「ホットケーキミックス」を活用して蒸しパンを作りましたが、お菓子系の蒸しパンにアレンジするならばどんな材料が良いか、災害時にほかにできる調理はあるかなどの質問が出て活発な学びの場となりました。

 2月は3~4人のグループで「幼児のおやつ」を2種類作りました。1回の食事で栄養素を十分に補えない幼児にはおやつは大切な栄養源となります。昨年は調理実習を行えなかった中学2年生には初のグループでの調理となり、みんなで作るのが楽しいという声がたくさん聞こえてきて、それぞれ分担を決め和気あいあいとした雰囲気で終えました。1時間の短い時間の中でよく作ったと思います。

高校二年生「チョコチャンクスコーン」「タコライス」

 比較的早い段階で実習で再開したため、自分の分は自分で作る形となりました。事前学習はクラスルームで作業動画を配信し、授業内での具体的な事前指導は行いませんでしたが、ほとんどの生徒が各自で予習して実習に取り組んでくれました。1時間の実習でしたが、どのクラスも積極的に動き、時間内に作り終え、手際の良さが際立ちました。

 チョコチャンクスコーンは計量をテーマに、計量スプーンや電子ばかりの正しい使い方を学びました。某コーヒー店のスコーンの味に似ていると喜び、お世話になっている先生方へお裾分けしてくれた生徒もいました。比較的早く作り終え、焼き立てを試食する生徒も・・・

 タコライスは「米兵たちが安価でお腹いっぱい食べられるように」とタコスをアレンジし沖縄で発祥した料理です。沖縄修学旅行の事前学習として、沖縄の食文化や郷土料理を知ってもらいたいという思いで臨みました。トッピングにこだわったり、こんなに簡単に作れるのかと嬉しそうに作っていました。また、沖縄では本場のタコライスを味わったようで、味付けや入っていた食材なども報告してくれました。

 感染予防のため、どの学年も「作ったものは昼休みに教室でまたは持ち帰って家で食べる」という形をとったため、生徒たちの一番の楽しみである食べる時間の共有ができなかったことは残念でしたが、各学年で調理実習ができたことは大きな楽しみや喜びとなりました。次年度は食べる楽しみも共有し、技術も向上させていけたらと思います。

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